ペルシア藍釉壺
14cm 高
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ペルシア藍釉壺
イラン
12 – 13世紀
14cm高 × 8.9cm径
売約済み
・詳細
イスラム中期の施釉陶器、藍釉を施した中型丸壺です。
ペルシアの典型的な陶器ではターコイズブルー(トルコブルー)の青釉陶器が名高いですが、
こちらはわずかに紫色を含むような、コバルトを添加した藍釉陶です。
ざらめいた土見せの高台が雄々しく、球形を支えています。
あのトルコ石のような鮮やかさは、湿潤多雨の気候に暮らす私たちには、少し眩しすぎる気がするのですが、
しかしこの藍は、今回の花を活けたりしてみて、日本の草木も穏やかに受けとめてくれたようでした。
イスラムのハイレベルな装飾技法もないし、ただ球体を包みこむ藍釉は水と海の惑星を連想させます。
でももし、西アジアの乾いた荒野の住人ならば、やはりあのトルコブルーは一層美しくて、そこにオアシスを重ねたのは自然とも思えますが。
・備考 状態
極めて綺麗な発色の藍釉ですが、残念ながら発掘により割れた状態が修繕されています。
釉色の良い片面部分にほぼ修繕は無さそうですが、半分側の銀化を伴う面には亀裂の直しが多々見られ、
修繕の判別が難しい箇所もあります。
花入としては落としが不可欠ですが、目視で判断しづらい傷も含むことをご承知ください。
※
状態につきまして、不安や心配のある方は事前にお気軽にご質問くださいませ。
通販でのご購入の場合、状態を理由としたご返品は原則受付いたしかねますので、何卒ご了承ください。