修道院深皿
フランス
21,6cm径
Sold
修道院深皿
フランス
18世紀
21.6cm径 4.6cm高
円(税込)
本日はフランスより、修道院の深皿。
中央に十字架を配したものを現地に知っていますが、
これは個人を示す名前か番号のようです。
鉛釉を表のみ掛け、裏は無釉。
それは荒々しくて寂しさすら感じる素朴さですが、
パンにスープに、多様な用途のための器形や造りなのかと思われてきます。
鉛釉の上から褐釉を掛けたのは、寺院での密やかな飾りの愉しみだったのかは
不明ですが、たとえば修道院から出てくる個人用の曲き木箱などでは、
外側に華やかな草花を描き、内に赤く鮮やかな色をつけたものを見たことがあります。
戒律で定められた食事を摂った器に、
味覚という言葉は憚られる気もしますが、
色あいに元気が貰えるような素直に美しい深皿です。
トラピストビールや蜂蜜入ワインとあわせて、
秋の夜、静かに使いたい器。
・状態
見込みや縁、側面には多くの釉剥がれがあります。
縁には釉削げからのホツレや欠損があります。