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宮武史郎 展

2014.2.7 sat  -  2.22 sun

 

作家在廊日  2.7 (土)

会期中休業日 2.12 (木) , 2.19(木)

 

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【内田輝 演奏会】

 

宮武史郎の木彫像たちが並ぶ空間で、古楽器演奏者である内田輝さんによる演奏会を行います。

 

2月16日(月)

◆開場 19:00/開演 19:30

◆入場料 ¥3,000

◆予約制

 

ご予約はお電話、またはメールにて承ります。

tel.058-264-2980

keiichirouhonda@gmail.com

 

※メールの場合、お名前、お電話番号、ご予約者数の明記をお願いします。

※携帯で受信される方は、PCメールが拒否設定されていないかご確認をお願いいたします。

※返信が3日経過してもない場合は、お手数ですがお電話にてお問い合わせください。(メール送受信の不具合等が発生しているため)

※なお当日キャンセルの場合は、live料金全額のご負担をお願いしております。

 

 

 

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〈 十二月、本田にて思う 〉

 

彼のもつ まるみ と するどさ。

彼女のもつ きらめき と しずけさ。

射し込む冬の光。

ちりちりと肌を撫でる空気。

壁の見てきたもの。

息づく床板。

…そして流れついた木。

たくさん、いただく。

だから、いきている。

そのことを、しみじみ思う。

 

 

宮武史郎

 

 

 

漂流物やハリガネを使用した木彫像、花器などが並びます。

 

〈more〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数年前、移転前の一軒家で店を構えていた頃。ある日、宮武さんはふらりと訪ねてきてくれた。

初めて会ったその日に、好きな音楽や映画の話をして、時々は無言の時間があり、思いついたら、少し話すのを繰り返した。

何時間経ったか、陽も暮れて、じゃあまた、と。

 

人形劇団に勤め、舞台美術から出演までされている宮武さん。

彼の人形劇を最初に観に行った時、自然と込み上げる、堪えきれないものがあった。それは説明のし難い感情だった。

ただ、彼の作った人形には確かに命が与えられ、生き生きと言葉を出して、劇を観るものすべてを引き込んでいた。

終演後、宮武さんの顔を見た途端、僕は子供のように声を出して泣いてしまった。 到底言い表すこともできそうにない、その理由。

 

 

僕は彼の作るものが、欲しいと思った。

買えるものを作ってくださいと、お願いした。

 

 

…それから、幾つかの「木彫たち」が店にやってきては、求める人の手に渡っていった。

聖と俗、善悪すら、紙一重かも知れない。迫真の一彫は、柔らかな海原のように優しさと怖さを共に静かに残す。

深淵からの呼び声は僕を奮い立たせる。遥か海の底から、漂い流れ着いた欠片を「いただく」そして、いかされている。

張り詰めた寒い二月に、一番空気の澄んだこの季節に、彼の最初の展覧会を開こうと決めました。

 

 

本田慶一郎

 

 

 

 

 

 

撮影:谷藤貴志

 

 

 

 

 

 

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