灰釉隅入長皿
17cm幅
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灰釉隅入長皿
19世紀頃
17cm幅 10.5cm縦
控えめな隅入りが何とも可愛げのある長皿。
浮かぶ雲のような器形、小さな5つの目跡もポイントです。
淡緑をおびた灰釉ですが、どうやら御深井や美濃瀬戸ではなさそうで、
近江の比良や瀬田,あるいは信楽などの滋賀県の諸窯ではないかと推考しています。
近世滋賀県の焼き物は、京都や岐阜に挟まれてやや目立たないイメージが
僕の中ではありましたが、江戸後期以降もこんな無地ものを含めて、
現代にも好まれるような器が色々とありそうな気がします。
この皿も滋賀との断定もできず、難しいのですが、
色々と巡らせながら使ってゆくのも楽しみなことと思います。
・状態
2客とも総体に貫入を帯びていますが、ニュウには
なっていないようです。座りも安定しています。
1客の縁の3mm程の欠損があります。