犬筥
5.5cm
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犬筥
江戸時代
5.3-5.5cm横 3.3cm高
「張子の白犬」
上巳の節句にちなみ、江戸の雛道具を紹介します。
犬筥(いぬばこ)という雄雌の犬をかたどった張子で、
雛段にかざられたミニチュアの箱です。
古くから、厄災を祓うお護りやお産の守り飾りとされた、祈りの置物でした。
本来の金彩と色絵は剥落して、白い姿となり桐塑製の尻尾も失われています。
それでも、丹念に描き込まれた江戸期の顔立ちは、
可愛らしさと祈りの心を今も宿しているようです。