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阿蘭陀写唐草文茶碗

11.7cm 径

 

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阿蘭陀写唐草文茶碗

江戸後期

11.7cm径 × 6.5cm高

桐箱付

 

 

・詳細

日本のデルフトと呼称される、オランダ写しの京阿蘭陀茶碗。

錫釉と見まがう白泥、焼あがりで流れてしまった藍彩の表現までヨーロッパ陶器を意図したのか、柔らかな肌あいです。粟田焼や乾山系の京焼と思われます。

銅版転写パターンを模した唐草は、入念に手描きされ、高台造りも写し取ろうとしています。

渡りの文物や器物からのインスピレーションと、わずかな情報を頼りに夢想した情趣溢れる焼きもの。

生い茂る緑に、雨雫が葉から滴りおちゆくような碗に、

初夏や梅雨の季節が重なりました。にじむ藍と白地には抹茶の緑がよく映えます。

憧憬から生まれた日本らしい独創性には、茶陶や雅陶の枠を超えて、いつも強く惹かれてしまいます。

 

 

・備考 状態

短いニュウが一本と金繕いが一箇所、口縁の直しが二箇所あります。

薄い貫入が器面全体に入っていますが、茶碗として問題なく実用可能です。

 

状態につきまして、不安や心配のある方は事前にお気軽にご質問くださいませ。

通販でのご購入の場合、状態を理由としたご返品は原則受付いたしかねますので、何卒ご了承ください。

 

 

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