
黄釉把手付カップ
フランス
12.4cm径
Sold
黄釉把手付カップ
フランス
19世紀
12.4cm径(把手含まず) 8cm高
三点目はフランスの黄釉カップ。
このように釉薬を打ち掛けした抽象的な模様の器は、
フランスの田舎町を訪ねると時折出逢える素朴な民陶の一つです。
カップと書きましたが、フランス郷土料理のカスレや煮込みを食したのか
或いはショコラショーを飲んだようなボウルほどの潔い大振りさ。
見た目も暖かく美味しそうに育ち、このちょっと妙なバランス感こそ
フランスの風土らしくて庶民風の愛嬌があるなぁと思ってしまいます。
「庶民的な料理だと人は言うだろう。その通りだ。しかし、庶民的な料理のあるものは,貴族的な料理はよく凌駕する。」
シャルル・モンスレ「食通だより」(パリ)
・状態
釉薬は艶を持ち、口縁に僅かに釉削げがある程度で軟質陶器ながらニュウも無く、
コンディションは非常に良好です。高大も雄々しく安定しています。