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イヌイットの木彫熊

 

Inuit wood carving bear
Alaska Kodiak Alutiiq

 

sold

 

 

買付の旅も折り返しを迎えました。
つめたい雨で冬のように寒い日、列車の思わぬアクシデントにも見舞われて少し疲弊していますが、心を打つ古い物との出合いに救われています。

渡航時の機内から北極海を見下ろしながら、イヌイットの工芸品に思い馳せている、と書きました。古い作品は数少なく、短期の買付で見つかる可能性は僅かと思っていましたが、祈りが通じたのか、ひっそりと佇んでいた木彫熊と出合いました。そこは古代から中世の小品を専門とした骨董店。一つだけ時代のかけ離れた熊は、ガラスケースの中で異彩を放っていました。

アラスカ州のコディアック島で作られたという小さな木彫熊。イヌイットと呼ばれる先住民族の中でも細かくは、アルティーク人(Alutiiq)の手による作品と伝え書かれていました。おそらくヒグマの亜種であるコディアックヒグマ(アラスカヒグマ)を彫ったのでしょう。肉厚の堅木はずしりとして、素朴な彫刻ですが重々しさがあります。愛らしい姿の裏側には熊への畏敬の念、作り手の精神を感じる作品です。

イヌイットの古い工芸品では石製や角製の彫刻が多く木彫は少ないと聞きます。あまり見られない、おもしろいものと考えていますが、帰国後、じっくりと調べてみて改めてお伝えできればと思います。

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