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錫釉色絵プードル像 

 

フランス或いはデルフト

18世紀
w8.5 h8.4 (cm )
脚部に修繕

 

sold

 

 

 

 

 

今秋の欧州買付にて見つけた錫釉陶器の置物。
とある骨董屋の店先に看板犬として飾られており、眼が合った瞬時に求めたもの。もこもこの毛におおわれて顔を埋めた姿は、犬というよりも異界の怪獣を彷彿とさせる風貌。かの友好珍獣のような可愛らしさに買付旅の疲れを癒されながら、、大切に包んで日本まで一緒に帰国いたしました。

実際は18世紀頃に焼造されたプードルを象った台座付きの置物。このような錫釉陶器の動物像は装飾品として流行したようですが、小振りな犬や猫は珍しく、今回の出合いを含めても数えるほど。ちなみに猫の像(スナッフボックス)の発見については、自著『まなざしを結ぶ工芸』にて詳しくご紹介していますので、拙著をお持ちの方は再びご覧いただけますと嬉しいです。

さて、プードルですが狩猟犬としての歴史が深く、こうして胸周りの毛を残す伝統的なカットスタイルが現在も受け継がれています。本作を18世紀頃の作品と考えると、尻尾や脚元のカットに時代の装飾性が入りながらも狩猟の実用的な風貌も残っており、その祖先からのカットの名残が怪獣のような面白いフォルムにも見えたのかなと思います。が、本当のところは作り手の感性が一番大きいのでしょう。錫釉陶器の柔らかな肌あい、ざっくりとした色絵のゆるさ。何かに使える道具じゃなくとも、心を和ませてくれる好きなオブジェです。

土質や装飾からの産地の見極めが難しい作品でありフランスのファイアンスが濃厚ですが、英国デルフトかオランダデルフトかもしれません。

なお、ヨーロッパの骨董屋の飾り方を受け継ぎ、当店でも看板犬のように店先でお客様を出迎えています。実店舗でもどうぞ怪獣のような愛らしいプードルをご覧ください。

 

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