ものがたりの西洋工芸
刺繍やタピスリーに織りこまれた神話や宗教、複層なる物語。
奇異で人智を越えたロマネスクの柱頭彫刻は、それ以前の柱頭の歴史に無かった“物語”を彫り込み表していきました。
思えば、そんな西洋の“物語性”には、子どもの頃から長らく惹かれてきたような気がします。
カケラだったり、小さなもの、品数も多くはありませんが西洋の中世から近世にかけて、物語に満ちた工芸品をあつめてみました。
偏った個人的な想い入れの品々ですが、受けとる側それぞれの、“ものがたり”を夢想できる空隙があればと願っています。
2019年12月 antique & brocante 目白にて