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ガーゴイル石彫像残欠

フランス

16cm 幅

 
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ガーゴイル石彫像残欠

フランス (ルーアン)

13世紀

 

寸法|16cm幅 8cm高 8.5cm縦

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古都ルーアンの聖堂石彫刻の残欠で、

石灰岩が黒く溶けた焦げ跡は戦災の痕跡を生々しく物語る。

修繕があり、石肌は猛火によって荒れた状態ですが、

よりリアリティと今日まで失われず在った得難さを感じたもの。

 

西欧の聖堂彫刻だけに大型で鬼気迫るカオが多いなか、

手のひらサイズという小振りさは嬉しく、

且つ日本の狛犬(獅子)のような愛嬌ある表情もまた親近感が湧くのでした。

 

本来は冥府に住み雨水を集める豊穣の神であったといわれるガルグイユ。

聖堂においては、罪や穢れを吐きだしたとも。

 

高村光太郎はガルグイユの魅惑に惹かれて詩をのこしている。

空にエルフの群れが見えてしまった高村は、

パリの奥底へノートルダムから飛び込もうとするほどに、

空に雄々しく突き出てそれらと戯れるガルグイユを

羨ましくも引きつけられたのでしょうか。

 

当たり前のように渡欧していた昨年までが

今は夢をみていた気さえしますが、

昨秋にフランス買付で出逢ったものです。

 

 

・状態

口上部から鼻にかけて、破損した箇所が接着されています。

首下と口内部に石灰岩の黒い焦げと付着が混ざったような痕跡。

石灰岩は熱と風化により、ざらざらとした肌ですが、

粉末も出ず零れ落ちるような状況ではありません。

手取りはズッシリと、762グラム。

 

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