
キリスト木彫像
中部-南フランス 17世紀中期-後期頃
像高 59cm
sold




キリストの木彫像。
中部〜南フランス辺りの作品とされ、本来は十字架に架けられて壁面や聖龕などに納めた磔刑像のようです。両手は消失した状態であり、ゆえに人形のような立ち姿にも。
嘗ての彩色は剥落し、木はひび割れ、木目が浮き立っていますが、そうした白く枯れた木肌のおかげか、あまり怖さもなくて、静かな佇まいに親しみさえ感じられました。
かなり摩耗が進んでおり、また、一般的な磔刑のキリスト木彫像でもあることから、制作年代の判断は容易ではありませんが、像容や樹種より17世紀中期から後半頃の作品と推測しています。
ただ、最初に見た時は、抜群の枯れ具合に触れて、ずっと古いものだろうか…。とも思いました。
いずれにしても、身体の残り方、絶妙な朽ち方、神性を遺した良い意味での軽みとあかるさに惹かれたのです。
