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白釉円相文皿

19.5cm 径

 

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白釉円相文皿

フランス

1700年前後

19.5cm径 3.5cm高

売約済み

 

 

・詳細

3月末から続けてきた「抽象と連続」をテーマにしたご紹介、本日で最終といたします。

長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

それでは、最後はフランスの錫釉陶器です。

丸い青輪を描いた円相文とも云えそうな皿。

 

フランス王の城であったヴァンセンヌ城の駅で降車すると、駅構内に発掘品の展示があるのですが、

そこではサント・シャペル教会に属した中世床タイル等とともに同種の白釉皿を観ることができます。(インスタグラム参照 ) 

キャプションに拠れば、17世紀後半の器であり、移住者貴族たちの日常の食器だったようです。

ルーアン産の珍しい皿に、釉肌はデルフトと酷似したポットなど、

最初に見たときはショーケース越しにとてもワクワクしたものでした。

今回と同種の皿は、割れてしまった残念な形で展示されていましたが、

いつかはこんな器欲しいなぁ…と思って心に永く留めていました。

 

さて、今回の皿が同じく17世紀まで上るかは定かではありませんが、

裏面や目跡、激しく使い込まれた痕跡は相応の時代を経た味わい深さを持ち合わせています。

こんな何でもない図柄はありそうなのに、滅多に出会う機会はありません。

始まりも終わりもない、フランスの円相文皿で締めることにします。僕の中での、連続(流れつづけること)です。

 

葉桜から新緑に移る頃は、いつもヨーロッパ買付中。緑の綺麗な日本で過ごすのは久しぶりです。

今日はカラッと乾いた心地よい気候、明るい時間から庭でロゼでも呑んで、

ヴァンセンヌ城で友人と乾杯したことでも思い出してみます。

 

・状態

縁に三箇所の釉薬の削げがあります。

器面全体に白錫釉が厚めに掛かっており、艶もある状態です。

べた底ですが、がたつきはほとんどありません(若干の揺れに関してはご了承願います)

 

 

 

 

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