10.8cm径

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美濃鉄釉襞皿

江戸初期

10.8cm径　2.4cm高

四点目は美濃の鉄釉小皿です。

菊皿の輪花というより、ひだ状の縁は指でつまんで巡らせたもの。

その為に柔らかな造形となり、鉄釉の上に流れる灰釉と相まって滴り落ちゆくような景色と艶の美しい器。

ヨーロッパには古陶でプリン型やクグロフ型など菓子型が在るのですが、

そんな軟らかさとも重なって見えた美味しそうな器です。

・状態

ニュウから派生した釉削げを銀繕いしていますが、欠損や共色直しも無く良好な状態です。

碁笥底輪トチの周りを二箇所,樹脂のような素材で安定の為か付けられていますが、

外しても問題無さそうに思います。