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英国ナイフ&フォーク

18.2cm長

15.8cm長

 

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英国ナイフ&フォーク

17世紀後半

 

寸法|18.2cm長 15.8cm長

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今回の青花では「風土と工芸」というテーマで品物を選んできました。

今夜紹介する英国カトラリーも、その時代の国柄、

及び一種の風土と金属工芸が美しく結びついた比類なき造形と言えそうです。

 

17世紀後半はヨーロッパでも手食文化から、

徐々にカトラリーが拡がる頃。衛生面や清潔を保つために、

それまでの肉を左手で抑える行為が敬遠あるいは禁止される。

それによって、もちろん汚染リスクが下がっていったみたいです。

 

そして、1660年に君主制が復活するまでは

ナイフ,フォーク,スプーンのsetは見られなかったとされています。

カトラリーのケース入りセットが頻繁に登場するのもその辺りで、

ロンドンの他に旧チェコでも大量に生産され、

それは旅行者にとっては不可欠な存在だったようです。

彼らが許容できるようなカトラリーは、旅館や居酒屋には無く、

マイ箸のようにマイカトラリーを持ち歩く。

リスクは下がり感染も防げるし、美しい道具を常に携える楽しみがある。

 

さて、このナイフには短剣のマークが刻印されていますが、

それはカトラーズカンパニーが定めた

ロンドンで働く刃物師にマークを付けることを要求したことに始まります。

短剣の下にはフルール・ド・リスのようなシンボルがあり、

刃は厳しく鍛鉄され、柄はナイフフォーク共に艶やかな純銀製です。

 

このナイフ、折れているように見えるかもしれませんが、

実は本来からこの形状でありスクエアチップと呼ばれる四角い先端。

魚革や牛革のケースは失われていますが、

1600年代後半の揃いのカトラリーが完品の状況で見つかることは

容易いことではありません。快く譲ってくれた友人へ深く感謝をします。

英国17世紀のカトラリー職人によるシンプルな造形と装飾のコントラストは劇的なものでしょう。

 

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