朱漆塗菓子皿
18.7cm径
Sold
朱漆塗菓子皿
江戸時代
18.7cm径 3.5cm高
桐箱付
陶器をはなれて今夜は木器、塗りものです。
低い垂直な高台で椿皿の器形ですが、
六寸ほどあり菓子器として刳られたのかもしれません。
何でもない使い込まれた朱塗皿ですが、
面白いのは裏側の「十二月」との朱書き。
東大寺二月堂なんて書かれてたら驚きますが、
ハッキリと十二月。その響きになんとも詩的な余韻を憶えました。
真冬の菓子皿だったのか。想像は膨らみますが、
ともあれ十二月なら柚子餅でも乗せて気楽に使いたい味のある皿です。
・ 状態
朱を塗り重ねて幾度も修繕した跡があります。
割れからくる亀裂を埋めている箇所が二点あり、見込みの輪郭にも
判別出来ませんが修繕されたような痕跡が見られます。